KOTOBAOLOGY

Identity, Graphic

2015

博報堂研究開発局による、「ことば」の変遷から社会の変化を読み解いていく「KOTOBAOLOGY」冊子のシリーズ(創刊記念号、vol.1〜5)をデザインしました。

KOTOBAOLOGY 創刊記念号 (May, 2015)
創刊記念号の特集は、「テレビドラマのタイトルは、どのような社会を映してきたのだろう?」です。多くの人の記憶に残ったテレビドラマの「タイトル」は、どのように変化してきたのか、様々な切り口で時代の変化を読み取れる内容になっています。

KOTOBAOLOGY vol.1 (September, 2015)
vol.1のテーマは「東京」。「東京」の2文字はは、歌謡曲や小説、ドラマ、建物、イベントなど、実に多くの「ことば」の中で使われてきました。なぜかつては、「東京タワー」と名付け、そして、2012年には「東京スカイツリー」と名付けたのか、その間にあった変化は何だったのか、東京だけでなく、地方や外国の都市の名前も含め、日本の社会でどのように「東京」が位置づけられてきたのかを見てとれる内容になっています。

KOTOBAOLOGY vol.2 (February, 2016)
vol.2のテーマは「愛のゆくえ」。1960 年代まで遡って愛にまつわる「ことば」を集め、考察がなされています。日々触れているはずなのに、自覚したりはっきりと定義するのが難しい「愛」という概念。今号の「ことば」の変遷からも、わからないからこそ、ことさら「愛」を叫んでみたり、恋愛ゲームとして楽しんでみたり、対象を広げてみたりと、「愛」に対して試行錯誤してきた人々の姿が見て取れます。深くて捉えどころがない「愛のゆくえ」を有機的な曲線を使ったデザインで表現しています。

KOTOBAOLOGY vol.3 (April, 2016)
vol.3のテーマは「会社 社会」。組織でのトップ、中間層、現場それぞれの立場のことばを並べ、その変化を追いました。「日本株式会社」と掲げていた頃から、「でんぱ組.inc」と自らを名乗る今。1960年代のヒエラルキーが崩壊していく様子と「会社」と「社会」の新しい関係性が生まれる様子を、そびえ立つ塔と地面の隆起で表現しました。

KOTOBAOLOGY vol.4 (December, 2016)
vol.4のテーマは「天と地と日本人と。」。煌びやかな人名を表す「きらきらネーム」、アウトドアを楽しむ「山ガール」など天と地にまつわることばが並びます。天と地の間を行ったり来たりしながらつくられた、日本人のさまざまな物語が見えてきました。わたしたちはこれから先、どのような物語を作っていくのでしょうか。天と地と日本人の物語を絵巻物のようにまとめました。

KOTOBAOLOGY vol.5 (May, 2017)
vol.5のテーマは「わたしたちの わたし」。〈わたし〉の集まりが〈わたしたち〉であり、それは同時に〈わたしたち〉なしでは〈わたし〉の存在はないということです。かつて「一億総中流社会」と呼ばれた時代から、「一億総活躍社会」が掲げられている現在。その変化から〈わたしたち〉と〈わたし〉とは一体何者なのかという問を投げかけられるような内容です。

Client : 博報堂
Art direction: 三尾康明
Design: 三尾康明、三尾夏生、斉藤真弥子