映画『港に灯がともる』

Identity,Graphic

2024

映画『港に灯がともる』のメインビジュアル、チケット、タイトルバック、エンドロール、公式パンフレット、新聞、屋外広告などを担当しました。2025年1月17日、阪神・淡路大震災から30年の節目の年に公開される本作品。震災発生の翌月に生まれた主人公、灯(あかり)が抱えてきた心の傷とその復興が描かれています。

映画公開のおよそ半年前に発表されたティザーチラシでは、物語の中で重要な意味を持つ神戸の夜景写真をキービジュアルに採用。地元神戸の方々にも「自分たちの街の映画」と感じてもらえることを意識しました。また、広告全体のメインキャッチコピーとして「みんなもろい 街も、家族も、わたしの心も」を提案し、複数のテーマ性を持つこの映画の軸を表現しました。

東京国際映画祭を皮切りに公開された本ビジュアルも担当しています。主演の富田望生さんの写真に朱色のロゴを重ね、主人公の「灯」という名前が持つ「あかり」のようなイメージ、神戸港の風景に見られる赤い鉄橋や神戸ポートタワーなどの色のイメージを重ね合わせています。また、「震災を知らない 私の物語」というコピーでは、震災から30年が経過したアフター震災世代の物語であることを強調。映画の公開日であり震災の日でもある日付とともにレイアウトし、テーマ性を際立たせました。

Client:ミナトスタジオ、太秦
Art Direction, Design:三尾康明
Project Management, Editing, Writing:三尾夏生
Project Management, Design:斉藤真弥子
Photograph:平野愛*
*外部パートナー

映画『港に灯がともる』

富田望生 伊藤万理華 青木柚 山之内すず 中川わさ美 MC NAM 田村健太郎
土村芳 渡辺真起子 山中崇 麻生祐未 甲本雅裕
監督・脚本:安達もじり 脚本:川島天見 音楽:世武裕子

エグゼクティブプロデューサー:大角正 プロデューサー:城谷厚司 堀之内礼二郎 安成洋 取材:京田光広 写真:平野愛 特別協力:全国映画センター 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会 製作:ミナトスタジオ 配給:太秦 ©Minato Studio 2025 2025年/119分/DCP/日本